電磁気学的な地震予知研究とは

地震に先行する様々な現象

 地震が起こる前には様々な物理化学的現象が現れると考えられています。 地域の地震活動が変化したり、地殻変動の異常(潮位が下がるなどという事で分かる事もあります)が現れることがあります。また、電磁気学的変化や地球化学的変化が現れることもあります。さらに、発光現象や地鳴り、動物の異常行動といったいわゆる宏観異常現象(計測器を使用しなくてもわかる異常現象)なども知られています.

 東海大学では文部科学省「災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画」に立命館大学とともに参加している2つの私立大学の一つとなっています。現在2014年度からの5ヵ年計画における「地震先行現象および統計的評価に関する研究」の責任責任機関となって。地震・火山噴火予知協議会に参加しています。


日本で行われている地震に関連する電磁気学的研究

 地震に関する電磁気学的研究は、日本・ギリシャ・ロシア・中国・米国などで進められています。地震に先行する電磁気学的現象には以下の2種が報告されています。

1)震源から発生する先行信号と考えられるもの:
   ギリシャ VAN 法に代表される直流域信号 (SES)
   ULF帯の地磁気変動(全磁力、3成分地磁気)
  ELF~VLF~LF~HF 領域にわたる幅広い周波数帯域での電磁放射

2)震源域上空の大気圏・電離層変動に起因する電波伝搬の異常と考えられるもの:
   LF/VLF帯放送電波の異常伝搬
   VHF帯電波(FM放送) の散乱等

 また衛星観測からもVLF帯の吸収、電子密度・電子温度の異常が報告されています。