【講演】 ロシアの宇宙ステーション利用計画について Dr. Vladimir F. Utkin

 カントリーレポート99 ロシア中国(アジア防災センター)

12月20~21日:地震に関連する電磁気現象の最新の知見に関する国際フォーラム

 主催:理化学研究所・宇宙開発事業団
 場所:理化学研究所仁科記念館仁科ホール(埼玉県和光市)
上田グループは宇宙開発事業団、核燃料サイクル開発機構などの「地震総合フロンティア研究」と協力して電磁気現象のキャッチとそれによる地震予知研究を進めてきた。この研究センターには地震の揺れを測定する地震計は1つもない。地震計の針が動く前の現象を見たいからだ。今後は海洋科学技術センターとも協力して海域での現象の捕捉も図りたい。また、次段階の目標としては、関連諸現象の物理機構の解明を目指す。固体物理学者、破壊学の専門家、摩擦物理学の研究者、電離層や電波の研究者、天文学者などの力を借りて、新しい「地震予知学」の可能性が生まれてくるのではないだろうか。
地震短期予知の可能性を求めて [pdf] 理研ニュース No. 221 Nov. 1999)
* 関連:「地震に関連した電磁気現象の最新の知見」に関するシンポジウムを開催(理研ニュース No. 224 Feb. 2000)
* Special Issue: International Symposium on the Recent Aspects of Electromagnetic Variations Related with Earthquakes (Journal of Geodynamics, 2002)

12月3日:日仏宇宙協力におけるDEMETER衛星観測への提言(地球観測委員会・地球電磁気サイエンスチーム)

 地球科学技術フォーラム/地球観測委員会
 地球電磁気サイエンスチーム(主査:濱野洋三東京大学大学院教授)

Episodes Vol. 22 No. 4, December 1999

 Experimental study on the propagation of seismic electromagnetic signals (SEMS) using a mini-geographic model of the Taiwan Strait
 Qinghua Huang and Motoji Ikeya

12月2~3日:第27回放医研環境セミナープログラム 「ラドン、その人間への影響まで」(放射線医学総合研究所)

 ラドン、その人間への影響まで―10年間の知見をもとに議論

地震ジャーナル 第28号 (1999.12)

 宏観異常現象の報告を歪める認知的要因 菊池 聡

* 関連:予言の心理学・超常現象をなぜ信じるのか 小山真人

11月22~25日:20th Asian Conference on Remote Sensing

 Monitoring the Thermal IR Anomaly of Zhangbei Earthquake Precursor by Satellite Remote sensing technique
 Cui Chengyu , Zhang Jinkai, qin, Xiao, Qig, Liu Qinhuo, Luo Zhuoli, Ding Jinhai, Lu Qiqi

* Atellitic thermal infrared brightness temperature anomaly image―short-term and impending earthquake precursors (Science in China Series D)
11月21日:「地震予知」に革命が起きる 衛星データで高い予知が可能(週刊読売)

 2番目の方法は、人工衛星を使って電離層内部、そして上部の異常を観測する。
 この手段として、現在、ロシアの衛星から送られてくるデータを解析し、電離層の中の電子プラズマ密度の異常を計測する方法が採られている。電離層の下部が荒れて、下がってくるのだから、電離層内部や上部にも異常が出ているはず。これを衛星から間近な距離で観測するのだ。
 問題は、日本のは独自の地震予知衛星を持っておらず、現時点では前述のようにロシアからの衛星データに頼るほかないことだ。
 日本独自の地震観測衛星を打ち上げるのが手っ取り早いのだが、
「明確な効果が保証されないと、専用衛星の打ち上げは難しい(NASDAの担当者)」
という事情がある。
 いずれにせよ、正確な予知に結び付けるためにも、地震専用の衛星打ち上げが早道なのは間違いない。
 しかし、光明もある。
「2002年の初めに、フランスがディメーターという地震観測予知の専用衛星を打ち上げます。NASDAでも、専用衛星を提案していますが、それを先取りしたものです。(* 地震観測予知ではなく、地震電磁気観測が目的です>DEMETER)
 これがうまくいけば、その次のディメーター2を日仏で共同開発する可能性もあります。日本の場合、地上環境が整っているので、衛星からの情報をリアルタイムで解析できるのですから、私は期待をもってますね(早川教授)」
 明日にでも大地震が起きるかもしれない国に住んでいる限り、5年でももどかしいが、「(地震学では)地震予知不可能」という結論が出ている今、これにかけてみるのも、日本のフロンティアと思うのだが。

* 関連:人工衛星のデータ解析を続ける宇宙開発事業団
11月17日~19日:日本地震学会1999年秋季大会

特別セッション:地震電磁気現象の未解明問題の解明に向けて
コンビーナ:長尾年恭・藤縄幸雄・吉田真吾

 近年地震に関連する電磁気現象が数多く報告されている。また古来から言い伝えられている動物等の異常行動、いわゆる宏観異常も電磁気学的な実験により再現できるとの報告がある。地震の前駆的現象としての電磁現象が現象論的に存在する事は確実であり、今後の課題はその定量的説明であろう。本セッションでは、電磁現象発生・伝播のメカニズム、そのための観測・実験システム、さらには今後の研究推進の基本方針の確立に資する講演を主に募集する。
11月:科学技術の研究開発と歴史の役割(辻井重男)

 プロジェクトが失敗した場合には,評価部会としても責任の一端を担うことになる.しかし,リスクがあるから中止した方がよいと評価した場合,可能性の芽を摘み取ってしまうことになり,この責任はより大きいのではないだろうか.線形予測の範囲内で,成功疑いなしと判断してゴーサインを出すような評価ならだれでもできるわけである.
 大学の研究者は,個人レベルで選んだテーマに研究生活を賭けている.企業も,時には社運を賭けて製品開発に取り組むことも少なくない.
 国としても,このプロジェクトに限らず,人類未踏の研究開発にチャレンジすることは,仮に直接的目標を達成できなかったとしても多くの副産物や知的資産の蓄積を通じて,世界に貢献する道であることを,当事者は財政当局や国民に訴えるべきであろう.
 それにつけて思い起されるのが,維新開国してまだ日も浅い明治 18 年(1885 年),志田林三郎らによる水面を利用した導電式無線通信の国家的実験プロジェクトである.1895 年のマルコニーの電波による実験成功に 10 年先駆けて,電線を使用せずに,通信を行う方法はないかと発想し,これを隅田川や品川沖で実験して,時の逓信大臣榎本武揚の立会いの下に成功させた実行力には驚くほかない.
11月:パリティ(丸善)

 大気電気分野への新たなる挑戦
 地球規模の電気回路
 E. A. ベリングⅢ 他著 芳原容英 早川正士 訳

10月29日:岡山理大地震予知プロジェクト研究会とSEMS研究会共催による「秋季オープン講演会と討論会」

 日本の地震直前予知研究を推進している研究者が岡山理科大学に集まって「地震前兆の宏観異常の科学」をテーマとした公開シンポジウム

* 講演会と夜間討論会:「宏観異常を科学に

10月25日:地下電磁計測ワークショップ(宇宙・航行エレクトロニクス研究会)

6.地震に伴うULF放射の観測
 ○ 早川 正士(電通大)・N. Smirnova(サンクトペテルブルグ大)・伊東 哲也(電通大)
7.九州での地震におけるULF周波数帯電磁放射について
 ○ 秋永 和計(電通大)・服部 克巳(理化学研)・早川 正士(電通大)・湯川 清文(九大)
8.イタリア地震と前兆LF電波伝搬異常
 ○ 福元 康仁・早川 正士(電通大)・P.Biagi(バリ大, イタリア)
9.First results of thermal IR satellite data application for earthquake research in China and Japan
 ○ A.A.Tronin(NASDA)・ M.Hayakawa(電通大)・ T.Kodama・ O.A.Molchanov(NASDA)
10.【特別講演】Measurement systems and near-field reconstruction algorithms for microwave tomography of buried objects
 ○ Ch.Pichot(フランス国立科学研究センター)・ C.Dourthe(INRIA)・E.Guillanton(CNRS)・J.Y.Dauvignac(CNRS)・I.Aliferis1(CNRS,アテネ国立工科大)・P.Millot(ONERA/CERT)

10月:平成11年度第3回電気通信大学公開講座「地震予知は不可能なのか?」

 地震の短期予知の有力な候補が電磁気現象です。本講座では (1)地上観測、(2)電波サウンディング、(3)衛星観測、(4)リモートセンシングなどのすべての分野での最新の成果をわかり易く説明し、地震予知の可能性を考えます。
9月24日:Prediction Claims Stir Greek Controversy (Science)

They concluded that the SES signaled a magnitude 5.5 quake that would strike something like 70 kilometers away sometime in the coming few weeks. The Athens quake came 5 days later, 140 kilometers away, with a magnitude of 5.9. "It is very impressive to see the signals and expect an event," says Claire Hadjicontis. "I think it's very promising."

* 関連:Detection of electromagnetic earthquake precursory signals in Greece (Proceedings of the Japan Academy. Ser. B)

9月24日:第16回歴史地震研究会

 榎本祐嗣(機械技研):安政見聞誌の地震時斗ー地震電磁気学事始ー」

* 「安政見聞誌」に所載の"地震時斗"--地震-磁気現象の舞台となった浅草大すみ眼鏡店について(歴史地震)
9月21日921集集地震専題(國立中央大学)

 Seismo-Ionospheric Signatures Prior to M≥6.0 Taiwan Earthquakes (GRL, 2000)
 Variations of Ionospheric Total Electron Content During the Chi-Chi Earthquake (GRL, 2001)
 Pre-earthquake ionospheric anomalies registered by continuous GPS TEC measurements (Ann. Geophys., 2004)
 A statistical investigation of preearthquake ionospheric anomaly (JGR, 2006)

9月20日:「宏観異常」による地震危険予知の可能性(日本行動計量学会第27回大会特別講演)

 弘原海 清

* 参考:中国の地震予知の現状(大内 徹)
9月16日:リモートセンシングおよび一般(宇宙・航行エレクトロニクス研究会)

3.地震前兆現象とVHF帯自然放射電波の観測
 ○吉田 彰顕(広島市立大),佐藤 明雄(NTTネットワークサービスシステム研)

9月2日:想定東海地震発生領域の受動監視と能動監視の連携を探る

 場所 東海大学清水校舎3号館 中会議室
8月30日:RUSSIA / MIR Voice of America (FAS)

Cosmonaut Sergei Avdeyev, who holds the record for the most time spent in space -- more than two-years -- says he is disappointed because there is important space research that could be conducted on Mir. For example, crewmembers say they witnessed atmospheric phenomena prior to the August 17th earthquake in Turkey, but that their monitoring equipment was too new and untested for them to predict an earthquake.

* 参考?:宇宙へ行った人気キャラクター(その2)---ガチャピン後編(今日も星日和)
8月27日:平成12年度の地震調査研究関係予算概算要求について(案)(地震調査研究推進本部)

* 関連:平成11年度地震調査研究関係政府予算案

8月25日:地学雑誌 108巻4号 1999

 史料にみる地震津波発光 榎本 祐嗣
 口絵1:「明治丙甲三陸大海嘯之實況」の木版画(瓦版)に見られる赤い火柱 榎本祐嗣

8月21日:Russian physics promise to forecast earthquakes (Kommersant)

Destructive, with the enormous victims earthquake in Turkey again raises the question about that, is possible the scientific short-term forecast of earthquakes. These are by no means academic problem for 20 million Russians, who live in earthquake-hazard regions - in the Far East, Kamchatka, in Transbaykal, the Amur Region, in the North Caucasus. As reported to us the chief scientific worker of the united institute of geophysics RAN [RUSSIAN ACADEMY OF SCIENCE] Doctor of Physics and Mathematics JOSEPH GUFEL'D, the method exists. It is proposed by the specialists of institute and has already been used, but not in Russia, but in Japan. To attain financing its practical application on the native land proved to be impossibly.
8月5日:自然災害対策(民主党)

(3) 防災関連の科学技術の向上支援
災害から国民の生命・財産を守り、社会経済的混乱を防止するため、地震予知、災害の現状把握のための情報衛星、各種センサー等の開発・利用、気象観測技術の向上、特定観測地域の指定・強化、国際的な観測、研究交流体制の確立をめざす。特に災害時の通信を確保するため、携帯電話、防災無線等の積極的な利用を想定し、通信技術の向上、中継基地等の整備を進める。
7月18~30日:22nd General Assembly of IUGG and 30th General Assembly of IASPEI

 JSA15: Electromagnetic Methods For Monitoring Earthquakes and Volcanic Eruptions
7月15~16日:Workshop on the Micro-satellite DEMETER

 This Workshop aims at bringing together the different scientific groups involved in the study of electromagnetic effects associated with natural geophysical hazards.
7月12日:複数衛星による電磁波発生源観測方法 (J-STORE)

 このような衛星を利用したグローバルな地球観測が、地震の予知にも利用できるのではないかといった期待が生まれるのは何ら特異なことではない。地震発生の直前には電磁波に起因する自然現象が頻繁に発生することが、かなり以前から数多く報告されており、既にロシアや日本では、発生した地震とその期間に衛星が観測した特定の周波数の電磁波との関連性から、地震予知を行うための研究が盛んに行われている。

* 関連:特許第2917145号 (NASDA)

日本物理学会誌 第54巻 第7号 (1999)

 地震に伴う電磁変動信号 : 前兆信号を論じる前に 竹内 伸直
6月29日第21回宇宙ステーション利用計画ワークショップ (NASDA)

 ロシアの宇宙ステーション利用計画について
 Dr. Vladimir F. Utkin, Director of TSNIIMASH, RSA(Russia Space Agency)

* 火星探査より地震予知を(アエロスペース・クーリエ vol.3)
6月15日:Proceedings of the Japan Academy. Ser. B: Physical and Biological Sciences, Vol.75 (1999), No.6

 Electromagnetic signals associated with small aftershocks of the 1995 Hyogo-ken Nanbu earthquake
 Hisatoshi BABA,Mamoru KAWAZOE and Toshi ASADA
6月8~11日:1999年地球惑星科学関連学会合同大会

 S:地震学会関連セッション
 Sj:地震に伴う諸現象 6/8 AM6/8 PMポスター

* 8日に第13回SEMS研究会を開催

6月3日:『VHF電波観測による地震前兆検知』(関西シーエス)

 当講演録は99年6月3日(木)、大阪北区の中之島センタービル28階にて関西サイエンス・フォーラム主催で開かれた串田嘉男氏講演会を弊社にて原稿化したものです。関西サイエンス・フォーラム様のご厚意に深く感謝申し上げます。(編集プロダクション・関西シーエス 代表 高木伸浩)

5月29日:「プレート境界型地震予知の研究計画 -- 地震発生の予測にカップリングの時空間変化の研究はどう役に立つか?」(地震予知小委員会)

 パネリスト:吉田明夫、藤井直之、安藤雅孝、佐藤利典、山本清彦、松澤暢
 司会者:小泉尚嗣、束田進也

○ 藤井 こういう場を通してもっと議論が活発になっていくことが最も重要であり、そのためにも今後もこのような場を作っていきたい.
5月18日Earthquake Prediction Is Worthy of Study (Glabalwatch)

 This comment by Dr. Friedemann Freund was published in the 18 May 1999 issue of EOS, Vol. 80, No. 20.

* 関連:Meeting the Challenge of Imminent Earthquake Prediction

5月13日:Earth science: Radon and rock deformation (Nature)

 貯水湖近傍の一時的変形に関連したラドンエマナチオンと電位の変動

5月3日:Russia Plans Satellite To Predict Earthquakes Firms Hopeful RKA Will Agree To Fund Project (Space.com)

 Predvestnik

* 関連:地震前兆現象の衛星モニタリング(アエロスペース・クーリエ vol.1)| ロシアのユニーク技術の紹介(宇宙・地球)(科学技術庁)
4月19~23日:EGS XXIV General Assembly

 Seismology
  SE27 Earthquake precursors
  SE27 Earthquake precursors -POSTER-

地殻変動と地震予知 -下向きの研究から上向きの研究へ-(京都大学防災研究所年報第42号)

 田中 寅夫
3月31日:地下水中ラドン濃度観測による地震予知研究(岐阜大学)

 岐阜大学教育学部 教授 田阪茂樹
3月23日:地震に伴う電磁現象と予知システム(電気学会)

 32-1 総論:地震予知の現状と今後の課題…上田誠也(理化学研究所)
 32-2 地電流を用いた地震予知研究―VAN法を中心として―…長尾年恭(東海大学)
 32-3 低周波電磁界による前兆検出について…畑 雅恭(愛知県立大学)
 32-4 地震電磁気現象の観測と最近の成果…早川正士(電気通信大学)
 32-5 変電所中性点接地線からの地電流…樋口武光(関西電力)
 32-6 接地抵抗の監視による地震予知…堀井憲爾・○愛知久史(大同工業大学)

* 関連:私の夢見る研究 (TDレポート Vol.15)
3月17日:地震調査研究推進本部第14回政策委員会

 資料政14-(1) 地震調査研究推進本部第13回政策委員会議事要旨(案)
 資料政14-(2) 「地震調査研究の推進について(案)」に対する意見募集の結果及び寄せられた意見に対する総合的かつ基本的な施策に関する小委員会の考え方について

* 「地震調査研究の推進について(案)に寄せられた意見の全文
3月5日:地震波伝搬に伴う大地および大気電気変動現象(地震研究所)

 東北大学大学院工学研究科 竹内伸直
3月:東海大学海洋研究所研究報告 第20号(東海大学海洋研究所)

 伊豆大島における地電位差観測と電磁探査 丹保俊哉・戸塚陽子・長尾年恭・上田誠也
 神津島における地電位差連続観測と周辺の地震活動 織原義明・山口透・長尾年恭・上田誠也
 那覇地域における地電位変化と近傍の地震活動の関係 高橋一郎・長尾年恭・上田誠也
 FM電波を用いた短期地震予知法(串田法)の評価 吉野千恵・長尾年恭・上田誠也

2月25日~4月8日:Is the reliable prediction of individual earthquakes a realistic scientific goal? (Nature)

Moderator: Ian Main
Contributors: Robert J. Geller (University of Tokyo), Max Wyss (University of Alaska, Fairbanks), Pascal Bernard (Institute de Physique du Globe de Paris), Andrew Michael (United States Geological Survey), Chris Scholz (Lamont-Doherty Earth Observatory, Columbia University), David D. Jackson (Southern California Earthquake Center, UCLA), Leon Knopoff (UCLA).

2月25~26日:第2回NASDA/CNES共催日仏宇宙協力シンポジウム (NASDA)

 自然災害に関しては、災害による被害軽減についてのデータ利用の議論を継続するとともに、DEMETERミッションのために日本の科学利用者の組織と連携を取るとともに、ALOSと連動した小型衛星によるSARインターフェロメトリ応用観測についての合同調査を実施することとした。なお、DEMETER後継ミッションについても検討することとした。(開催結果
2月22日:亀岡の震度4地震、茨木で電磁波異常 3ヵ月前からキャッチ、予知できた(大阪新聞)

 電磁波を観測したのは、愛知県立大の畑雅恭教授(電磁波情報学)と、名古屋工大の内匠逸助教授(情報処理学)らの研究グループ。
 グループでは高感度の電磁波観測アンテナを全国40カ所に設置し、磁界の変化を観測しているが、茨木市北部の公共施設内に設けたアンテナで昨年11月4日、通常レベルの20倍にあたる電磁波を観測した。このため翌5日、茨木市に「地殻に異常現象が見られる」と電話で連絡し、電磁波の波形のデータなどもファクスで送った。
 電磁波の異常は約20日間続き、その後も断続的に観測されたため、畑教授らは数回にわたって同市に異常を通告、注意を喚起した。これを受け市ではポケットベルの確認など職員への伝達態勢をチェックし、速やかに災害時の初動態勢が取れるように警戒していた。
 大阪管区気象台によると、12日の地震はマグニチュード4・4。震源は電磁波の観測場所の北約8キロの亀岡市内で、活断層が通っているところ。震源の深さは約20キロ。亀岡市で震度4、京都市中京区や京都府園部町、大阪府能勢町で震度3を記録し、茨木市は震度1だった。
 幸い大きな被害はなかったが、茨木市は「電磁波の観測データは今後も地震の判断材料の1つとしてみたい。ただし、国のレベルでもまだ研究段階なので、参考情報として慎重に対応してたい」(総務課防災係)としている。

* 参考:地震予知と電磁波前兆(中部電力技術開発ニュース)
2月19日:FRANCE IN SPACE -- No 60 (U.E.A.F.)

1: FRENCH-JAPANESE SPACE SYMPOSIUM IN TOKYO
A symposium, organized by the Japanese Space Agency (NASDA) and the French Space Agency (CNES), on Earth Observation by satellite and space transportation will take place between February 25th and 26th in Tokyo. This meeting with be focused particularly on the study of the Earth in regards to prevention and risk management, as well as the future generation of Japanese observation satellites.
According to AFP, the Japanese would be interested in the French micro-satellite DEMETER, which is scheduled to launch in 2003 to study electromagnetic signals linked to seismic activity. These discussions will also focus on re-useable space vehicles. Some 200 Japanese specialists and 65 French (CNES, industry and scientific participants) are expected to attend. [AFP, 12/2/99]

2月15日:第131回地震予知連絡会(地震予知連絡会)

 今回のトピックスとして地震予知における電磁気現象について関係機関からこれまでの研究についてレビューと現在の観測状況に関する報告があり、討議が行われた。

* 関連:地震前兆現象としての電磁気現象の評価(防災科研)(電総研)(通信研)(地震予知連絡会会報第62巻)

2月:パリティ(丸善)

 [随想]VAN法は地震予知か,単なる予言か R. ゲラー訳

* 元記事:Claims of success in using geoelectrical precursors to predict earthquakes are criticized---and defended (Physics Today Vol. 51, June 1998)
* 次号に上田先生のコメント
1月28日:Japan to try to understand quakes, not predict them (Nature)

"Although the prediction programme has shifted its focus to making long-term forecasts, there is still no guarantee that this is actually possible," says Mitsuhiro Matsuura, professor in seismology at Tokyo University. "The purpose of earthquake research is not to make a guess when an earthquake will strike, but to understand the scientific mechanism behind it."
1月11日:情報収集衛星に対する提案(衛星情報技術研究会)

地震時の宏観異常情報収集・処理システムの試験運用結果とその課題(情報地質 Vol. 10)

 伊藤 勝久, 辻野 孝, 山本 嘉一郎

* 関連:兵庫県南部地震で報告された宏観異常情報について--その信憑性についての統計的考察--(ジオインフォーラム '98)